ポイントサイト「モッピー」を展開する株式会社セレスが運営する「チケコミ」は、アプリダウンロード不要でブラウザから手軽にマンガを楽しめるスマートフォン向けの電子コミックサービスです。
サービスの拡大とともに決済件数が増加するにつれ、不正利用リスクへの備えも重要な課題となっていましたが、チケコミではLINEログインを採用していたことから、不正検知に活用できる情報が限られていました。
そこで導入したのが、次世代不正検知サービス「Sardine(サーディン)」です。ユーザーの利用環境や操作状況を分析するデバイスインテリジェンスと行動バイオメトリクスを活用することで、取得できる情報が限られた環境でも高精度なリスク判定を実現。導入後はチャージバック件数を大幅に抑制し、不正アクセスの可視化やルールチューニングを通じて、今後の事業拡大を支えるセキュリティ基盤を構築しました。
今回は、株式会社セレス ポイントメディア事業部 アライアンスグループ 村田敬憲様に、導入の背景や効果についてお話を伺いました。
※掲載している企業情報および記事内容は、取材時点のものです。
■ 導入前の課題
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サービスの拡大に伴い、不正利用対策の強化が必要に
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LINEログインを採用しており、不正検知に活用できるユーザー情報が限られていた
■ Sardine導入の効果
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端末情報や操作状況をもとに不正ユーザーを識別、高精度なリスク判定を実現
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把握できていなかった不正アクセスの傾向を可視化
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チャージバック件数をほぼゼロ件まで抑制
アプリ不要で手軽に楽しめる電子コミックサービス「チケコミ」。サービスの成長とともに不正対策の強化へ
チケコミのサービス概要についてお聞かせください。
株式会社セレスは、日本最大級のポイントサイト「モッピー」をはじめ、さまざまなインターネットサービスを展開しています。チケコミはその一つとして、アプリ不要でブラウザから手軽にマンガを楽しめる電子コミックサービスです。会員登録をすれば毎日無料でマンガを読むことができ、基本無料で利用できるフリーミアムモデルを採用しています。
サービス開始から約10年。当社のサービスの中でも長く運営を続けているサービスの一つであり、手軽に利用できることから多くのお客様にご利用いただいています。
どのような課題から不正対策に取り組むことになったのでしょうか?
サービスの売上や決済件数は右肩上がりで伸びていました。一方で、事業規模が大きくなるほど、不正リスクも高まっていくことが予想されました。そのため、サービスの成長に合わせて、不正利用への対策を強化する必要があると考えるようになったのです。
また、同じタイミングで、全社でもセキュリティ強化を進めていたことも後押しとなりました。チケコミにおいても、EC加盟店としてクレジットカード・セキュリティガイドラインに沿った対策を進め、安心してサービスをご利用いただける環境を整備することが重要なテーマになっていました。こうした背景から、自社サービスに適した不正検知サービスの検討・選定に着手しました。
限られた情報でも検知精度を担保できたことが採用の決め手
不正検知サービスの選定にあたり、どのような点を重視されましたか。
複数の不正検知サービスを比較検討する中で、特に重視したのが、「チケコミのサービス仕様でも十分な検知精度を実現できるかどうか」でした。 チケコミはサービス登録・ログインにLINEログインを採用しており、不正検知に活用できるユーザー情報や決済情報が限られていました。 特に、当初はメールアドレスも取得していなかったため、他社からは「情報量が少なく十分な検知は難しい」「追加で情報を取得してほしい」と提案されることもありました。
一方、Sardineは、デバイスインテリジェンスと行動バイオメトリクスを活用し、ユーザーの利用環境や操作状況を分析することで、取得できる情報が限られた環境でも高精度なリスク判定が可能でした。また、メールアドレスについてもLINE側の設定変更のみで取得できたため、大きなシステム改修やユーザー体験への影響なく導入できることが分かり、「これならチケコミの環境でも十分対応できる」と判断し、採用を決めました。
海外の金融機関にも採用されている実績もSardineを選んだ大きな決め手のひとつです。金融機関は各種法規制への対応など、より高度なセキュリティが求められる領域です。そうした環境で採用されている実績は、検知精度や信頼性への安心感につながりました。 また、AIによる自動学習で検知精度が継続的に向上していく仕組みも、長期利用を前提としたサービス選びにおいて大きな評価ポイントでした。

稼働初日に見えた、把握できていなかった不正アクセスの実態
稼働直後はどのような状況でしたか。
稼働当初は、ルールを最小限に設定した状態で運用を開始しました。すると初日から、想定を上回る数の不正アクセスが確認されました。 特に海外からのアクセスが多く、「決済処理前の段階で、これほど多くの不正アクセスが発生していたのか」と驚きました。 これまで決済代行会社のシステムで検知・ブロックされていたアクセスが、Sardineの管理画面上で可視化されたことで、不正の実態を把握できたのです。
その後は、一度運用を見直し、DGBTの知見をもとに不正の傾向に応じたルールを設定したうえで運用を再開しました。その結果、正常なユーザーの利便性を損なうことなく、不正利用を効果的に抑止できるようになり、導入前は一定数発生していたチャージバックも、現在はほぼゼロ件まで抑制できています。決済代行会社から届いていた不正利用に関する連絡への対応もほとんどなくなり、運用担当者の精神的な負担も大きく軽減されました。
DGBTの伴走支援で、スムーズな導入と継続的な改善を実現
導入から運用開始まで振り返って、いかがでしたか。
開発ベンダーを含めたキックオフから丁寧に伴走していただけたことが印象に残っています。開発ベンダーにとっても不正検知サービスの実装は初めてであり疑問点も多い中、DGBTが打ち合わせの場で一つひとつ丁寧に回答してくれたことで、納得感を持って実装を進めることができました。
その結果、当初は2か月程度を想定していた導入も、1か月かからず完了しました。コスト面では導入しやすい設定でしたので、正直なところサポート体制に多少の不安はありましたが、実際には想像以上にきめ細かく支援していただけたと感じています。
また、本番稼働後も、不正パターンの分析やルールのチューニングを継続的に支援していただいています。ツールを導入して終わりではなく、運用しながら検知精度を高めていける体制が整っていることは、大きな安心感につながっています。

株式会社セレス ポイントメディア事業部 アライアンスグループ 村田 敬憲 様
不正対策は、サービスを成長させるための投資
チケコミの今後の展望について教えてください。
不正利用を抑止できているという確信を持てたことで、チケコミとしても安心して事業の拡大に取り組めるようになりました。売上が伸びても、不正対策がしっかり機能しているという安心感があることは、今回の導入で得られた大きな成果だと感じています。
今後は、クレジットカード以外の決済手段への適用や、ログイン時の不正検知など、活用範囲をさらに広げていきたいと考えています。不正の手口は日々変化していくため、DGBTとともに継続的に対策を進化させていきたいです。
事業の拡大を考えているのであれば、不正対策は早い段階から取り組むべきだと思います。 不正対策を検討している方は、まずは気軽に相談してみることをお勧めします。私自身も、導入前は不正検知サービスがどのような仕組みなのか具体的なイメージを持てていませんでしたが、実際に相談してみることで、自社に合った対策や導入後の運用イメージまで明確になりました。不正対策は、守りのためのコストではなく、安心してサービスを成長させるための投資だと実感しています。
【関連サービス】
・次世代不正検知サービス「Sardine」
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